NOTE


ここ1ヶ月くらいふと思い出しては見て見るたびに泣いてる。こういうのに弱い〜。

少年は生まれつき心臓に重い病を患っていた。
この世に生まれ落ちた瞬間から死の時が決まってしまった彼を、両親は悲しみに暮れながらもひどく愛した。おなじときに生を受けたはずの、姉の存在が蔑ろにされるほどに。

ひとあたりが良く、体も丈夫で健やかな姉は、両親にとって「手のかからない」「いいお姉ちゃん」であった。そして姉もそうであり続けようと努力した。そうであることが自分の存在価値なのだと、それが愛してもらう唯一の方法なのだと思っていた。

弟は屋敷からは出ることが出来なかった。二階の一番日当たりの良い部屋のベッドの上でいつも窓の外を羨ましそうに眺めていて、両親は片時も彼の側を離れなかった。
弟はいつも姉に外のことを聞いた。庭の花壇に咲く白い花のこと。学校で起きたつかみ合いの喧嘩のこと。遠くから聞こえる大きな声で吠える犬のこと。他愛もない些細な日常のことばかりであったが、弟は姉の話に心の底から感動し、そしていつだって姉のことを愛していた。
しかし弟が姉のことを愛せば愛すほど、姉の心はひどくざわつき、虚しさでいっぱいになった。彼女は弟を愛してはいなかった。自分に心に暗い影を広げ続ける弟のことを、心のどこかで憎んですらいたのかもしれない。このときすでに、彼女は自分が孤独なのだと気づいていた。

彼女と弟の12の誕生日だった。
12まで生きるのは難しいだろう、そう言われていた弟がこの日を迎えた。両親は涙を流して喜び、弟を抱きしめてただひたすら神に感謝していた。
祝いのなにもかもが薄幸の弟のために用意され、それはそれは盛大に祝われた。
両親の目にわたしは映っているのだろうか。
この日、彼女は家を出た。

虚しさにただ泣きながらひたすらさまよい歩いて、気づけば帰る道も分からなくなった。
流れる涙を拭い、夜の森の中でうずくまって膝を抱えた。
木々の間から覗く月はぽっかりと空に白い穴を開けて彼女を照らしていた。
ひとの気配はなく、物音一つしなかったはずなのに、自分の足元に影が落ちたことに気づいた。赤く腫れた目をあげると、夜の森には到底ふさわしくない上質な黒いコートを着込んだ老齢の男が立っていた。不思議なことに、美しく磨き上げられた革靴には泥ひとつついていない。まるで死人のように白い顔をした男は訝しげにこちらを見下ろして、眉間に皺を寄せながら何をしているのかと訪ねた。
彼女は口ごもりながらも「もうあそこには帰りたくない」とだけ絞り出した。男は白くなった髭を弄りながらしばらく考えたあと、それ以上は何も聞かず静かに家に招いたくれた。

森の奥に分け入り谷を越えていった。この世のすべての人間から忘れ去られてしまったかのような寂れた廃集落の高台に、その男の家はあった。
威厳のある大きな屋敷だが、まるで人間の住んでいる気配はない。ひどく不気味な屋敷だった。

・・・
妄想二次創作のメモ。
つづきはまた考える。

このあいだ見に行ったミュージカル、ダンサーさんの衣装がめちゃめちゃかわいかったメモ。#絵
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気に入ったのでいまじぶんのスマホの待受これにしている。

スナックバス江がアニメ化している!しらなかった!
これとキングダムのために毎週ヤングジャンプ読んでいた。

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